無い袖は振れぬ




どこの世界でも、いつの時代でも、
取り立てのむつかしさは変わるものではないですね。


交通事故の場合にはさらに難しくて、
落語の人情噺のように、笑っておしまいと言うわけにはなりません。


例えばこんな事故がありました。


信号待ちで停車したときに、
赤信号に気付くのが遅れた、後続車が追突して来ました。

怪我はしなかったものの、愛車の後部は大きくへこんでしまい、
すぐその場で保険会社にその旨を事故報告したところ、

「今回の事故はやられ事故で、保険で相手に払うものは何もありません」
と言う事で、保険事故として受け付けてもらえませんでした。


なぜかと言うと、

肝心の車両保険(自分の車両損害を補てんする)を付けていなかった事で、

自分の愛車の修理代は保険では出ないから、相手から貰って下さい、

相手車両への対物賠償は、過失が無いので保険の支払い対象になりません、

と言うのが理由です。



さてさて、仕方なく加害者にその旨話したところ、なんと!

加害車両には自賠責保険 のみで自動車保険(対物賠償)は付いていません、
との事でした。