第3回 対人賠償の基本理念について
交通事故は大きく分ければ
車輌と物が衝突する 対物事故と
車輌と人が受傷するような衝突による 対人事故 があります
人に怪我を負わせる人身事故
それは被害者の人生を一変させる場合も有り
対物事故とは比べようもない程 重大な事故として認識し
安全運転を心掛け ハンドルを握って欲しいと思います
例えば 路地から飛び出した子供を
避け切れない状況で衝突し 負傷させた場合でも
相手(被害者)が飛び出したので 避けようが無かった と、言っても始まりません
運転者は加害者としての賠償責任と社会的道義的責任を果たさねば成りません
むち打ち症(頸部捻挫)
追突事故などで負傷する場合が多い症状です。
衝突の衝撃で頭部が前後あるいは左右に揺さぶられる時に、
頸部の筋肉や神経系統がダメージがを受けて様々な症状が現れてきます。
頸部で支えている人間の頭部はかなり重い部位ですから、
緊張している時にはしっかり支えていますが、
気を抜いて ぼんやりしている時に追突されたりすると、
物理慣性の法則で頭だけはそのままの位置にとどまり、
首から下だけ車両と一緒に前に押しやられる時の、急激な伸び縮みで発症します。
その為、車両破損の大小からだけでは重症、軽傷の判断はつきにくい症状です。
見た目では傷害程度が判りにくいため、車の破損が小さい時など、
「痛い」と言っても信用されない事があるため、
被害者、加害者、保険会社、それぞれが疑念を抱き「示談の話がこじれる」事がしばしば起こります。
何と言われても、痛い思いをしたのは被害者ですから、「短気は起こさず」、
被害者は粛々と事実に基づき示談の話し合いを前に進めた方が解決が早いと思います。
一般的には神経断裂など重篤な場合を除けば、後遺症認定までは至らず、
「むち打ち症」と言われるように、しなった神経が時間とともに復元します。
期間の長短は有りますがおおよそ事故から3カ月~6カ月目くらいで、
医療調査などを含めた示談解決の方向で関係者の話し合いが進んでいきます。
基本的には、車両も人間の身体もそうですが 、
厳密な意味では寸分たがわず元の状態に戻ることは有り得ないので、
むち打ち症の場合も、「日常の生活に差しさわりの無い状態」になった時を、
「治癒」もしくは「症状固定」と言う事で治療を終了し、
人身事故損害賠償請求手続きが始まります。
損害賠償のあれこれについては、
後日の起稿にしたいと思います。
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